最近は何とも分かりにくい天気の札幌です・・・
昨日、ご主人が脳梗塞で入院されているお客様から連絡がありました。
定期的に状況をご報告頂いていましたが、2日続けてのご連絡でしたので、何かあったのかと思い電話に出たところ・・・
「主人、退院してきました~」
今年の2月末、旅行から戻り、バスを降りた途端倒れ、そのまま入院・・・
左側の脳で大きな血管が詰まり、当初は1~2週間がヤマと言われるほど深刻な状態でした。。。
ところが、2日後には意識が戻り、3日後には麻痺している右腕を上げるなど、急速に回復し始めました。
1週間位で立ち上がれる様になり、日常をほぼ車いすに座って過ごす様になります。
10日目には、笑う様になり、お孫さんが「来て、来て~!」と言うと・・・
「来て~来て~来て~来て~サンタモーニカ~~~」と歌い始めるなど、右半身が若干緩慢だったり言葉が流暢に出ない後遺症は見られても、とても順調に回復されていました。
今月中旬には、階段の昇り降りを手すりにつかまらず往復出来たり、麻痺の出ていた右手で箸を使って豆をつまんだりと、日常で使う動きはほとんど元の状態に戻られていた様です。
一度は、私との電話の最中に奥さまがご主人に変わってくれて、直接お話もさせて頂きました。
私の話す言葉に笑って反応してくれて、「ハイ!」と以前と変わらぬ声でお答え頂きました。
来月17日に退院の予定でしたが、昨日、奥さまが帰ろうとしたらご主人も着替えて帰宅の準備を始めたらしく、半ば強引に半月以上早い退院となったそうです。
私の父も脳溢血で倒れて、99.9%助からない・・・奇跡が起きて助かったとしても脳の1/3を切除しているから植物人間と言われた状態から生還してから、今年で27年目・・・
1年半かかって外泊出来るまでになりましたが、担当医からは、今回は奇跡的に回復したが、全身の血管がボロボロだから、2~3年の間に必ずもう一度同じ症状が起こると思うが、その時は今回の様な奇跡は起こらないと思って欲しい・・・と。
今思うと、なんて絶望的な話をされてたんだろう・・・と悲しくなりますが、病院の見解なんてなんのその!
父は今もなお、「絶好調!!!」なんです。。。
我が家の子供たちとチワワのハルと父(昨夏) |
今回のご主人は、核酸も多くはなかったかもしれませんが利用されていて、倒れてからは1日1本を飲まれていましたので、急激な回復につながったのだと思います。
今回お聞きすると、看護師さんの詰め所の隣の最も症状の重い患者さんが入る病室にご主人は入られていたそうで、脳の回復と共に状況が把握できるようになってきた為、一刻も早く退院しようと考えたのだと思います。
いずれにしましても、まずは退院おめでとうございました。
そして、当面は再発しない様に配慮しつつも、完全に以前の状態にまで回復される事を切にねがっております。
追伸
言語障害のリハビリに、カラオケはとても良かったです。
歌う事が好きな方に限るのかもしれませんが、私の父は、三橋美智也さんや石原裕次郎さんの歌が好きで、倒れる前には田舎から札幌のカラオケ大会にわざわざ参加する程でした。
一緒に住んでいた時期に、自宅でも車中でも、とにかく父の好きな歌をかけて一緒に歌っていましたが、日に日に言葉が出る様になり、一時期は単語を単発的に発していた状態から、文章として会話が出来るまでに回復していました。
本当に不思議だったのは、普段の会話はなかなか出来ないのに、昔得意だった歌は、昔のまんま流暢に歌うんです。
会話をする領域と、歌の歌詞を発する領域は違うんですね。