先日、「英国流幸せ哲学とは」という記事を拝見しました。
成熟社会の代表ともいえるイギリスの生活を参考にした内容で、第3段が健康に関する考え方でした。
日本人は医者にかかりすぎです。
ちょっとした病気が流行すれば一斉にマスクをかけ、風邪っぽいといっては会社を半日休んで病院に行く。イギリス人はそんな日本人を見て、「信じられない」と目を丸くします。
といった内容からスタートしていますが、私が日頃から感じている事と共通する部分が多々ありましたので、ご紹介します。
イギリスでは、風邪は病気のうちに入らないようで、38度以上の発熱があったときにだけアスピリンをもらって安静にしているようです。
疲れが溜まっていたり冷えている
↓
体の免疫力が下がる
↓
風邪(インフルエンザ含む)をひく
そもそも、免疫力を向上させるには発熱するしかない事は最新の免疫学で明らかになっていますから、タンパク質が凝固する40℃以上の体温までは無理に熱を下げる必要はありません。
※但し、アスピリン系などのお薬を頻繁に服用されている方(特に小児)は、熱性けいれんの恐れもあるので、一概に言えませんが・・・
体が疲れていたり過剰に冷えていたりするから風邪をひいたりインフルエンザにかかるので、温かくして安静にしていれば、数日で治るだけではなく、ピッカピカの体になります。
咳や痰が出るのは、呼吸器系に感染した菌やウィルスを免疫細胞が駆除しているからです。
それを、出る症状全てが悪いモノとして薬で抑えようとするのは、いかがなものかと思います。
イギリス人は、過剰なほど医者や病院に依存するのは、ふだんの健康管理ができていないからだと考えるようです。
日常的に体を動かすことで健康を保ち、軽い風邪なんかは病院に行くまでもなく治してしまう。これがイギリス人の健康に対する考え方の様です。
イギリスはウオーキング大国といわれますが、高齢になるとイブニングドレスやクルマなどにお金をかける代わりに、ゴアテックスの本格的なレインコートや1万円もするハンターの長靴を揃えるのが一般的の様で、雨が降ろうと雪が降ろうと、彼らは完全装備で散歩に出かけます。
装備にはそれなりのお金はかかりますが、あとは自分の足で歩きまわるだけですから、レジャー費はほとんどかからず、結局は安くつくのです。
驚いたのは、水泳です。
イギリス人は、ワイルドスイムという伝統があります。
海や川、湖など、水がキレイなところなら何処でも水着で入って泳ぐ様です。
愛好者の団体には60代以上の高齢者が沢山加入されていて、ロンドン北部には四季を通して泳げる大きな池もあるようです。
真夏の一時期をのぞけばほとんどいつも寒中水泳の状態ですから、冬場に無理をして泳げば心臓発作を引き起こしかねないとして、ロンドン市議会が冬季の遊泳を条例で禁止したことがありますが、高齢の愛好者を中心に猛烈な反対運動が起きて、結局は元通りいつでも泳げるようになりましたともありました
実際に心臓発作が多いのかどうかは、不明ですが。。。
私も30代後半まで典型的なメタボで、いくら健康に気を付けているとはいえ、あのままだったら今頃は何らかのトラブルが起きていたかもしれません。
妻がきっかけでミニバレーを始めたおかげ様で運動する習慣が備わり、スポーツを楽しむためにランニングやトレーニングを行う様になりました。
その代わり、ススキノでお酒を飲む機会がほとんど無くなり、生活習慣は180度変わりましたので、今回のこの記事は、とても共感できました。
仕事で出張した際に気付いた事ですが、関東では駅や空港では半数近くの方が、エスカレーターが隣にあっても階段を利用されていますが、北海道では階段を利用する方はほとんど居なくて、皆さんエスカレーターを利用されます。
エスカレーターは、元々は体の不自由な方の為の施設なのですが、今では健常者が我がもの顔で利用しています。
足を使う事は、血液の循環を向上させ、骨格を支える筋肉(インナーマッスル)を強化してくれますが、使わないと年齢と共にあっという間に衰えて、腰痛、膝痛を始め、骨盤が広がる事で内蔵下垂を招き体調不良が起こりやすくなります。
私は、歩いたり、泳いだり、運動する習慣は、お金もかからず、健康になり、体型も美しくなり、何よりも毎日を健やかに過ごせる、私たちの日常生活の必須項目だと思っています。
病院にかかることがダメな事ではなく、日頃から自分の健康は自分で守る心構えが、イギリスと日本では大きく違うのだと思います。
私が週に1度、区の体育館のスポーツ指導員を担当していますが、毎週いらっしゃる70代の女性は、若者に混じってミニバレーを楽しんでいます。
80代で卓球を楽しんでいる方も増えているようですし、生涯スポーツに関われる事は本当に幸せな事ですね・・・
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