好天に恵まれている今日この頃です。
私の席から見える景色 |
昨日の記事で、「死亡率上昇!管理職に迫る危機」というショッキングな内容がありましたので、ご紹介します。
30~50代の男性のうち、会社役員や部課長ら「管理職」と医師や教員ら「専門・技術職」の死亡率が2000年ごろを境に急激に高まり、事務職など「その他の職種」の平均を上回っていることが分かった。働き盛り世代の身辺にどんな危機が迫っているのか・・・と始まっています。
死因のうち増加が目立ったのは肺・大腸のがん、さらに自殺だ。
00年の肺・大腸がんによる死亡率は、その他の職種では95年より低かったが、管理職と専門・技術職では1.3~1.7倍に。自殺による死亡率も、その他の職種の1.4倍に対し管理職は2.7倍、専門・技術職は2.3倍に上昇した。
生活習慣とも関わるがんが死亡率を高めた原因について、産業医の経験もある和田さんは「管理職の人の方が肥満や飲酒、運動不足が多いという報告がある。
多忙を理由に医療機関に行かないなど『診断の遅れ』も背景にあるのではないか」と推測する。
欧米の先進国では、生活管理への意識が高い管理職や専門・技術職の方が、生産現場などで働く「ブルーカラー」より死亡率が低いというのが「定説」とされてきた。今回のデータから「日本特有の健康格差の逆転が起きている可能性がある」と和田さんは言う。
といった内容でした。
以前、お客様のご紹介で相談を受けた方のお話を思い出しました。
世界的企業の社長レースに勝ち残り、次期社長に就任する予定だった50代前半の男性でしたが、末期の肺ガンが見つかり、奥さまが私に相談された時点で余命1カ月・・・
病院では治療が無いと言われ、藁をも掴む思いでご相談されたのだと思います。
核酸を飲み始めた直後から、嘔吐する様な勢いで痰が止めどなく出続けました。
それでも痰が出続ける以外は、自宅で過ごす事が出来る程、酷い苦しみは出ていなかった様です。
献身的な奥さまやお子様達の様子に、いつも感銘を受けていました。
結局、その後8カ月を過ぎた頃から入院し、帰らぬ人となりました。
その後、奥さまがこんな事を言われていました。
「家庭やプライベートの時間はほとんど無い位、会社に尽くしてきた方でした。もう少しで目標が叶う直前での発病。私は出世しなくてもイイから、長生きしてほしかった・・・余生を二人でゆっくり過ごしたかった」と・・・
私はこの経験は、私にとっても大きな出来事でした。
頑張って仕事をして、収入を得る!
これは社会生活を営む者にとっては当たり前の事ですが、全てを犠牲にして仕事を優先にするのはいかがなものか?と考えます。
もちろん、仕事が大好きで大好きで、寝る間も惜しんで仕事をしていても楽しくて仕方が無い!という方は、それはそれで良いと思います。
しかし、ストレス発散に深酒をしたくなる様な仕事のあり方は、寿命を縮める事になるのだと思います。
私の愛読書「病気が教えてくれる病気の治し方」の中に、こんな内容があります。
人間の行動には、必ず行動を起こさせる心理があります。
甘いものを欲する場合には、人に甘えたいという強い願望がある。
アルコールを欲する方は、強い葛藤がある。
食べても食べても食べ物を欲したり、買い物したくて仕方が無いといった場合には、心の中に空虚感がある。
などの内容が書かれていました。
ドイツの心理学者と臨床医が、12年間にわたり患者さんの精神状態と身体の関係を調べた結果に基づいたこの本の内容は、衝撃的な物でした。
糖尿病の原因はアルコールや甘いもの、高カロリーのものなどの摂り過ぎがありますが、では何故摂り過ぎてしまうのか、誰も答えを教えてくれませんでしたが、この本が初めて教えてくれました。
自分の思いと仕事で行動している事に大きなギャップがあると、葛藤を生み、アルコールにはしってしまう。「美味しいお酒を嗜む」という呑み方と、ただ深酒をしているというのでは、その背景にある物が全く違います。
私は、ミニバレーというスポーツをやる事で、気持ちの切り替えが出来る様になり、メタボまっしぐらだった身体も随分マシになりました。
何が良いかは人それぞれですが、身体を動かす事、仕事以外で熱中できる事などが、私たちが健やかに過ごす為には不可欠だと思っています。
一杯一杯になっているな~と感じたら、思い切って休みをとってゆっくり温泉にでも行ってみてはいかがでしょうか?