非アスピリン系消炎鎮痛剤(cox-2阻害薬)が、心筋梗塞および脳卒中のリスク増大に繋がる・・・
そんな新しい研究が明らかになりました。
非アスピリン系消炎鎮痛剤には、「イブ」「バファリンルナ」「ロキソニン」「ボルタレン」「セレコックス」、外用剤として「インドメタシン」などもあります。
COX-2阻害薬とは?
非アスピリン系消炎鎮痛剤は、主に・・・
・抗炎症作用
・抗凝固作用
・鎮痛作用
などがあります。
この薬はアメリカで広範に使用されていましたが、心血管イベントリスクを高めることが研究で示され、それぞれ2004年および2005年に市場から回収されました。
人の身体には、血が固まる働きと固まるのを防ぐ働き、血管が収縮する働きと拡張する働きがあります。
今回の研究では、cox-2阻害薬によって防御的サイドが打ち負かされてバランスが崩れ、収縮をもたらす働きだけが残るため、血が固まったり動脈が収縮するリスクが高まることがわかった様です。
しかも、使用する量が多いほど心血管のリスクが高くなる様です。
これらのお薬には、抗凝固作用も報告されている為、本来は血栓ができるのを抑えるはずですが、逆に血栓が起こり易くなる面もあるという事だと思います。
日本で販売されている
COX-2阻害薬 には「セレコックス」などがありますが、多数の人が利用しているイブプロフェンをはじめ、非ステロイド性抗炎症薬に同じ問題があると言います。
主な非アスピリン系消炎鎮痛剤一覧
実際に、お薬の添付文書を調べてみましたら、確かに強い警告としてこれらの内容が明記されていました。
日本国内では、非アスピリン系のお薬として知名度の高い「イブプロフェン」などは、誰でも簡単に使えるお薬ですので、日常的に使用して問題が起きている可能性があります。
しかし、まさか頭が痛いなどで何気なく飲んでいる薬が心筋梗塞や脳梗塞の原因になるとは、夢にも思いません・・・
日本の死亡原因の1位がガンと言われていますが、実は心筋梗塞と脳梗塞、エコノミー症候群など、血栓が原因の死亡者数を合わせると、ガンよりも多いと言われています。
動脈硬化も含めて、近年は血栓が起こる頻度が非常に多い様に感じていますが、、今回のCOX-2阻害薬の例も含め、現在の私たちの生活習慣には血栓が起こり易い要素があるのではないか・・・?と感じています。
以前は医師の処方が必要だったお薬も、今では簡単に薬局で手に入る時代です。
だからこそ、専門の医師や薬剤師に必ず相談の上、お薬を使用して頂きたいと思いますし、お薬には必ず効能と相反する副作用が存在しますので、しっかりと調べた上で使う事をおススメします。
お薬は、下記のホームページで調べて下さい。
医療用医薬品の添付文書情報
http://www.info.pmda.go.jp/psearch/html/menu_tenpu_base.html
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