2012年12月14日金曜日

ジクロロフェノール

今朝の札幌は小雪・・・

事務所からの景色


ジクロロフェノールをご存じですか?



水道水の殺菌や農薬などに使われている化学物質です。

この、ジクロロフェノールという化学物質が、食物アレルギー発症の一因となっている可能性があるという研究結果が発表されました。

研究したのは、米国アレルギー・喘息・免疫学会!

ジクロロフェノールは、農薬の製造に使われている為、農薬処理された果物や野菜にも含まれている可能性があるそうで、水道水をミネラルウォーターに変えるよりも影響は大きい様です。



今食べたものは、数日後には体中の細胞の原料となり、1年後には体を構成している成分のほとんどが入れ替わります。

ですから食べ物はとっても大事なんです・・・




特に子供は、体が出来あがり成長が止まるまでの間は、食事や飲み物はと~っても大事です。

しかし、子供の朝食にポテトチップスとコーラ・・・!?という家庭もあるらしく、親としては信じられない現実もある様です。

食材を流通させるには一定のルールを守らなければならず、メーカーとしては原価を抑える為にできるだけ安価な原料を使わなければならず・・・

消毒や保存といった分野には、必ずといっていいほど化学物質が使われます。

それらが毎日体に入る事で、アレルギーのみならず、体には何らかの影響が出てもおかしくはありません。

特に妊娠、出産を控えたご両親や成人前の子供は、その影響は「大」だと思います。



巷では、農薬がダメ!食品添加物がダメ!など頻繁に目にしますが、自給率40%以下の日本では輸入食品に頼らざるを得ない現状から避けて通れない現状もあります。




大事なのは、「何を選ぶか?」

私たち消費者が賢くなり、自分の体を、家族の体を健やかに保つ為に、その源となる食品に何を選ぶかによって、メーカーの取り組みも変わるのだと思います。



新鮮でオーガニックな食材が、体に最も良いのは誰でも知っています。

でも、それだけで体を守れる訳ではありません。



自分の体に合うもの、合わないものを見極めて、体調を見ながら食べるものや生活習慣を調整していく事が、とっても大切な事だと思います。



例えば、子供の頃の「好き嫌い」。

最新の遺伝子研究で、子供の好き嫌いが、自分の体を守る為の防御作用だという事が分かってきました。

根のあるものは動く事ができない為、天敵から身を守る為に毒を持っています。

人類は長い歴史の中で、比較的毒の少ない植物を安全なレベルで食べられる様に品種改良を繰り返してきましたが、それでも若干の毒は存在しています。

特に香りや刺激の強いモノは、毒が強くなります。

これらは、子供の成長を阻害する可能性がある為、遺伝子が好き嫌いとして口に入らない様にしている様です。

ですから、年を重ねる度に成長を阻害するモノから身を守る必要が無くなり、好き嫌いが減り色々なモノが食べられる様になります。



人それぞれの歯の形でも、肉を食べても問題無い方と、問題の出る方が大体判別できます。

自分の体と相談しながら食べるものや生活習慣を選んで行く事が、今の私たちには必要ですし、親は子供にそれを習慣付けてあげる事が最大の使命だと思います。



出ている現象ばかりに目が行きがちですが、何故出たのか?を考えて行く事が私は大切だと思います。

2012年12月10日月曜日

餅つき

今日の札幌は、温かい朝です。
昨日の朝と比べると、7℃も違うそうです・・・これで夜は、またスケートリンク状態です・・・

今朝一番のお電話は名古屋のお客様でしたが、名古屋ではなんと積雪10cm!!!
北海道と違い、大混乱しているのではないでしょうか?

歩く時も車を運転する時も、皆さん気を付けましょう。



昨日は、いつもお世話になっている方の自宅で、大餅つき大会が行われました。

数年前に、町内会のお正月餅つき大会以来・・・

長男は選抜の練習、次男は練習試合の為、私と長女りおの2人で参加しました。



建設会社を営む方のビルの1階の会場に入ると、もち米を大量に蒸している蒸気で、既に熱気ムンムンでした。

石の臼と木をくり抜いた臼の二つで餅つき開始!

蒸し上がったもち米を臼に入れて、杵で十分にこねてから餅つき開始ですが、こねる作業が大変なんです。しかも餅つきの8割方は、このこねる作業で決まります。

そしていよいよ餅つき開始です。



杵の先を濡らして、杵を振り下ろす。

最初に一緒に参加した私の友人が参加しましたが、1回終えただけで汗だくに・・・

次に私も参加しましたが、最初はなかなか心地よく杵をついていましたが・・・

2回、3回と続けるうちに、徐々に勢いを無くし、参加してから4時間後には汗だくのヘロヘロ状態に・・・

しかし、つきたての餅は最高に美味しかったです!!!

きなこ、納豆、大根おろし、雑煮に加え、あんこ餅、いちご大福、よもぎ餅など、多彩な餅の数々にお腹も十分に満足させて頂きました。

帰宅時に、2升分のお持ちを頂き、今朝は少し早めの「餅入り雑煮」を堪能しました。



町内会の餅つき大会に参加した時もそうでしたが、ご年配の方々は見事に杵をつきます。

私たちやもっと若い男子は、ちょっとやってバテバテになっていましたが、諸先輩の皆さんは、その後も何度も何度もついていました。

私が小学生の頃でも、町内で餅つきをするところは少なくなり、我が家も餅つき器で餅をついていましたが、高校時代にはそれも無くなり、お店で切り餅を買ってくるようになり、餅つきを見たり参加したりする機会はほどんどありませんでした。



今回、餅つきに参加して感じた事がありました。


①出来たてが食べられる事。

②自分の体を使って食事や食材を作る事。



食材は、採れたて、出来たてが最も体に優しいと思います。

どれだけ体に良いとされる素材でも、加工の工程が増える毎に、作られてからの日数が経過する毎に自然からの恩恵は損なわれ、やがて害を及ぼす事になる事も多々あります。

自然なものを、自然な状態で新鮮なうちに頂く事。

すなわち、これは生命を頂く事になります。


江戸時代中期の観相学の大家と言われる水野南北さんは、人を占う際、その人の飲食の様子を聞いて、それによって一生涯の運、不運を判断したところ、万人に一人の失敗もない事が分かり、人の運命は飲食と一つであると確信し、相法の極意と定め、下記の言葉を残されました。


「食は命なり」

「食はその人の運命を左右する」



世の中には、便利で体に良さそうなものが沢山ありますが、自然界が育んだものだけが自然界で受け入れられ、生命あるものだけが生命を育むのだと思います。

効率の良さや成分の含有量だけではなく、生きたモノを出来るだけ新鮮な状態で頂く事で、美味しさも格別ですし、自分の体にとっても最高の贈り物だと思います。

今食べているものが、1年後の私たちの体を作ってくれます。



それにしても、つきたてのお餅、美味しかったです。

長女りおも、餅つきに参加しました。。。

2012年12月6日木曜日

中村勘三郎さん、逝く・・・

歌舞伎界に新たな風を送り続けていた中村勘三郎が、ご逝去されました。


57歳という年齢は若過ぎますが、石原裕次郎さん、美空ひばりさんをはじめ、スポーツ界や芸能界などでひときわ大きな輝きを放つ存在は、若くして天に召される方が多い様に思います。

また、プロ野球の横浜DeNAの中畑清監督の奥さまも、ガンで亡くなられました。
59歳だった様です。


今朝のテレビで、歌舞伎研究の専門家の先生がコメントされていましたが、古典的な歌舞伎の枠にとどまらず、様々な分野で歌舞伎界のすそ野を広げた先駆者で、これから益々ご活躍される存在だっただけに誠に残念と言われておりました。

ご冥福をお祈り申し上げます。



中村勘三郎さんは食道ガンの手術を受けたのが7月で、約4ヶ月後に亡くなられました。

手術は12時間と報道されていますが、そうであれば初期の軽い病状ではなく、相当進んでいたのではないでしょうか?

また、術後に肺炎を起こした事が今回の事に繋がった様ですが、その原因は手術で人工肺を長時間使用した事や抗ガン剤などにあったのではないでしょうか?



私は、仕事柄、その様な事例に触れる機会が多いのですが、もしその様な治療を行っていなければどうだったのだろう?

手術は受けても、その後の抗ガン剤や放射線などで化学療法を受けなければどうなっていたのだろう?と、たらればはありませんが、いつも考えてしまいます。



私は今までに、末期ガンの治験例を多々見てきました。

完全にガンが消失したり、病院で宣告された余命よりも何倍も長くお元気に過ごされている例が沢山あります。

そのまま今もお元気にされている方もいらっしゃいますが、頭を悩ませて、理解できない様な事例もありました。



手の施しようが無いとの事で緩和ケアのみになっていた状態から核酸を飲み始め、結果的に治癒されましたが、社会復帰されると、ガンが発症する前の生活に戻ると短期間でガンが再発・・・

しかし、その後は様々な理由で核酸が使えなくなり、そのまま亡くなられてしまう例が少なくありません。

核酸に限らず、ガンが治癒する事例は沢山存在しますが、一旦治癒したものが再発した場合、同じ事をすればまた良くなるのでは?と考えるのが一般的な事と思っていましたので、当初は理解が出来ず、随分頭を悩ませました。




しかし、私の父の様に、46歳で脳溢血で倒れ、99.9%助からないという宣告を受けたにも関わらず一命を取り留め、その後も全身の血管がボロボロで90歳の身体だから2年以内に同じ病気が発症すると言われたにも関わらず、現在74歳という例もあります。


私は出した答えは、

「結局、寿命は誰にも計る事は出来ない。どの様な年齢で亡くなられても、それがその方が生まれて来る時に決めてきた寿命」

という事になりました。




自分の大切な方を亡くすという事は、計りしれない大きな悲しみを伴いますが、それを乗り越えていく事も大切ですし、自分自身も、明日事故に合うかもしれませんし、何歳まで生きられるか?という寿命は、誰にもわかりません。


★自分の体調が悪い時は、無理をせず、ゆっくり休む。

★日常生活の中に、自分の体調を崩す原因が潜んでいますので、体調が悪いと感じた時にその前の習慣を振り返り、体質に合わない事には注意する。

現代社会では、実践の難しいこの2点ですが、少し意識するだけでも随分違いますので、実践してみてはいかがでしょうか?




毎日を悔いが残らぬように過ごす事が大切ですね。


2012年11月30日金曜日

本当は意味がない「健康診断」③

昨日は、本当に久しぶりに高校時代の仲間と早めの忘年会と称して飲みました。

昔の仲間もいいもんですね~



今回も、前回からの引き続きです。

日本人の死因のトップは「ガン」です・・・

日本で羅患率の高い5種類のガン(肺・大腸・胃・乳・子宮頸)の検診を受ける事で、60%~80%減少すると推奨しています。



しかし、世界的に5種類のガン検診を全て実施している国は少ない様です。


大腸ガンは、国際的にも根拠が認められていて、多くの国が検診を実施しています。

胃ガンは、日本以外では韓国だけ。

肺ガンは、ハンガリーだけというのが現状です。



厚生労働省は、5種類のガン検診全てに効果を示す証拠があるとしていますが、海外では実証研究によって「効果なし」と指摘しているケースが少なくない様です。


肺ガンでは、86年にアメリカで9000人を対象に行われた検証が有名です。

結果は、発見された肺ガンの数は検診群の方が多かったですが、肺ガンによる死亡数は放置群の方が少なかった。

90年にチェコスロバキアでも6300人を対象に検証が行われ、同様の結果が得られています。
(肺ガンによる死亡数は、放置群が47人だったのに対して、検診群では64人でした。)

※死亡数が増えた原因としては、手術の後遺症、健康という診断結果に安心してタバコを余計に吸ったなどが考えられます。



乳ガンが、カナダとスウェーデンで4万~5万人を対象にした検証が行われましたが、いずれも死亡率に差はなかった様です。



胃ガンは、スウェーデンの大学で小規模な検証の結果、やはり差はありませんでした。

海外で肺ガンや胃ガンの検診が行われていないのは、これらの検証結果を参考にしているからと言われています。




1mm以下のガンを見つけると言われているPET検査も万能ではない様です。

記事の中では、ウォーリーを探せに例えていましたが、膨大なデータの中からガンを探す作業では、見逃されるガンは少なくない様です。



前立腺ガンは、潜伏期を含めて腫瘍マーカーによって発見されて手術をする事が多い様ですが、近藤誠医師によると死に至るガンではない様です。

他の病気や事故で亡くなった方を解剖すると、前立腺ガンの発見率は50歳以上で35%にもなる様です。

ガンから生還した方のほとんどは、早期発見で助かったのではなく、元々治療の必要のないガンだったと言われています。



海外では、胸部Ⅹ線検査の有効性が疑われています。

日本でも、効果が疑われた事から、厚生労働省が05年に検査の法的義務付けの廃止を検討した様ですが、業界団体から「有効だという証拠は無いが、有効ではないという証拠も無い」と反発した事によって、08年に40歳以上に限って法的義務が続行されました。

金額の問題ではないのかもしれませんが、胸部Ⅹ線検査の廃止によって1,000億円規模の売上が失われる様です。

私も知り合いの医師から、胸部Ⅹ線検査の効果が疑わしく、被爆のリスクの方が大きいとの見解から廃止の動きになっている事をお聞きしましたが、やはり継続されましたね・・・



学会の飲み会で「健康診断や人間ドックは、釣り堀だ」と笑っていた医師の話や、増患キャンペーン(患者を増やす)の会合の話なども、嘘か真か・・・ある様です。



私は、毎度感じる事ですが・・・

病気や体調不良の多くは、自分の生活習慣から起こるのに、いざ起こると自分の習慣を改善しないでお薬で治めようとする。。。

臭いモノにフタをしている状態ですから、一時的に治まっても原因となる習慣を続けている限り、必ず限界がきます。

それが症状の悪化なのか、別な病気として発症するのかは分かりませんが、いずれにしても良い事はありません。



また、○○が身体に良いというと皆さん飛びついては飽きて、次のものに飛びついては飽きる。

玄米でも野菜でも、根のあるものは天敵から身を守る為に必ず毒を持っています。

人類は、比較的毒の軽い植物を品種改良を繰り返しながら、より安全なものへと改善してきましたが、それでも身体に合う、合わないはあります。

単に他人に良かったから自分にも・・・という発想ではなく、まずは実践してみて、身体に合うか合わないか?の視点を持って、自分に必要な物と、そうでない物を選定していく事は大切だと思います。

朝食をパンに代えただけで体調不良が発症する事だってあるんです。



そして、サプリメントも良いですが、栄養素は生きているものから頂いて、初めて生命力を養う事ができるんです。

効率や利便性ではなく、如何に新鮮か?を選択の基準にされると良いと思います。



私は、よくお薬の話をしますが、お薬がダメなのではなく、使わなくてもよいお薬を何の疑問も持たずに沢山飲んでいる事に危機感を感じています。

自分で生活習慣の改善に取り組んで、数年かけても改善されなければ治療を検討される・・・
医療制度の先進国では、その様な取り組みを導入している様です。



まずは、

「自分の身体を自分で守る!」

「食は命なり!」

「自分の身体は自分が一番知っている!」

という生き方が必要なのではないでしょうか?


2012年11月28日水曜日

本当は意味がない「健康診断」②

今朝の札幌は快晴!!!

昨日のあの嵐はなんだったのか・・・と思うくらいの良い天気です。



妻の実家のある室蘭とお隣の登別では、停電で大変な事になっていますが、早く全面復旧になる事を願ってます。


大嵐の様子(事務所の窓から)





前回の続きから・・・


健診が抱える大きな問題点として・・・

東海大学医学部の大櫛陽一名誉教授は、日本の健診や人間ドックの基準は、年齢はおろか性別も分けていない項目が大半である事をあげています。

確かに、私もいつも感じる事ですが、20歳の活力ある男性と、80歳のおばあちゃんが同じ基準で判断されるのは、いかがなものでしょうか?


≪血圧≫


慶應義塾大学の近藤誠名誉教授の著書「成人病の真実」の中にもありましたが、検査基準が引き下げられても、ガイドラインには科学的根拠が無く、何故下げられたのかを質問しても回答無し。

例えば血圧!

20年前:収縮期180以上、拡張期100以上が治療の対象
現在  :収縮期130以上、拡張期85以上がメタボ健診では異常

これは、年齢も性別も関係無く、一律に当てはめられてしまいます。



そもそも、年齢と共に血圧も徐々に上昇していくのは自然な事で、その方が健康で長生きすると言われていますが、この基準によって降圧剤が乱用されています。




2000年に日本高血圧学会が高血圧の基準値を収縮期140未満、拡張期90未満に引き下げた結果、それまで高血圧でなかった方々2100万人が治療の対象となったそうです。

引き下げ前の160/95の基準で治療対象となっていた方1600万人と合わせて、当時3700万人の方々が高血圧の治療を受ける事となりました。


確かに高血圧症は脳卒中のリスクを高めますが、脳卒中のリスクは高血圧ではなく、降圧剤の副作用という研究結果もあるようです。




また、御存じメタボ健診!!!

≪ウエスト≫
男性85cm以下、女性90cm以下が厚生労働省が定める基準値で、男性が女性よりも厳しい基準になっています。

ちなみに、アメリカでは、男性102cm以下、女性89cm以下が基準値の様です。

どう考えても、男性が女性よりも厳しい基準はおかしいと感じますが、これは測定方法に問題がある様です。



≪コレステロール≫
日本の人間ドック協会が示している基準では、LDL120以上、中性脂肪150以上が治療の対象です。

欧米の基準では、LDL190以上、中性脂肪1000以上が治療の基準となっている様です。


以前、日経新聞に、コレステロールに関して専門家の間で論争が起きているという記事が掲載されていました。

今までの日本の治療の目安として「日本動脈硬化学会」のデータが活用されていましたが、「日本脂質栄養学会」から2010年9月に日本動脈硬化学会の内容をほぼ全否定する研究結果が発表されました。

この研究内容は、26000人を8年間追跡した中性脂肪が100以下の集団で、肺炎やガンでの死亡率が増えて、死亡率が大きく上昇したそうです。

女性では、高い値でも総死亡率は上昇しなかった様です。


高いのは問題ですが、低いのも問題なんです。



色々な方とお話をしていて思う事ですが、検査の数値は低ければ低いほど良い・・・と誤解している方が少なくありません。

コレステロールは、血管や細胞膜の原料でもあるので、これが低すぎると血管が傷みやすくなったり、新陳代謝への影響が出たりします。

また、コレステロールの薬で正常値以下になると発ガンリスクが急上昇するデータもあります。




問題は、コレステロールが高いからと言ってすぐに薬で下げる必要があるかどうか?です!

高いと言うだけで病気とは言えません。

高血圧や高血糖、喫煙や飲酒、睡眠不足などの生活習慣などが複雑に絡み合って脳卒中やガンなどのリスクが高くなります。



また、一度狭心症などを患った方がLDLが高い状態を放って置くのは問題かもしれませんが、他に異常がなけ検査で一度超えたからといってすぐにお薬を飲むのも問題だと思います。


まずは、自身の生活習慣を改善することが第一だと思います。

コレステロールも逆流性食道炎も、食事を変えれば簡単に改善することができる症状です。




コレステロールも血圧も加齢に伴って上昇するのが自然なので、高くなったからといって治療をする前に、まずは生活習慣の見直しを行う事から始めてみてはいかがでしょうか?


続く・・・

2012年11月22日木曜日

本当は意味がない「健康診断」①

今朝の札幌は、晴れのち曇りといった天気です。

すっかり冬です・・・

通勤時、幌平橋の上にて



先日、週刊誌にとても参考になる記事が記載されていました。

題名は「本当は意味がない『健康診断』」!!!

衝撃的です。



以前から、交流のある複数の医師からこの記事の内容はお聞きしていましたが、それが週刊誌とはいえ、集約されたダイジェスト版が記事となって掲載されていました。

とても画期的な事ですので、抜粋してご紹介します。



「一般健康診断は(病気の)羅患率と死亡率のいずれの低下にもつながっていない」

今年10月にデンマークで公表されました。

これは、心血管疾患やガンをはじめ、全ての病気について同様だった様です。

研究班は、アメリカとヨーロッパで行われた14件18万人分の臨床実験の結果を分析して、9年間追跡して違いを調べた結果です。

調査を行なった医師は、みんな自分の体を車と同じように考えて車検の様に定期検査しているが、生物学は、そんなに単純ではないと言われています。

海外では、この発表以前から過剰検診の問題点が度々指摘され、健診の効果を検証する研究がすすめられていた様です。

日本でも、2005年に厚生労働省の援助によって調査研究で、一般的な検診の24項目の内、16項目は有効性が薄いと結論づけられていた様です。

必要な検査が見落とされ、必要の有無に関わらず一律で同じ検査を受けるのは有効性が低いのではないでしょうか?



以前、車の整備工場を営んでいた知人から聞いた話ですが、整備士も医者も、優秀な人はわずかな道具があれば、検査で発見できない問題点を見つけることが出来たと行っていました。

整備士は、ドライバーの様な工具とトンカチの様な工具を使って、車のいたるところをコンコン叩いて調べトラブルを見つける。

医者も同じで、優秀な医者は、脈をとり、聴診器と視診だけで病気を見つける事が出来た。

その方が体調不良の際、病院に行っても異常なしと言われるだけで、症状の改善が全く無かった時、紹介されて年配の医者を訪ねたところ、聴診器と視診、脈だけで膵臓に問題がある事を指摘して、大きな病院を紹介されたそうです。

調べた結果、膵臓にごくごく初期の腫瘍があったと言われていました。


膵臓のガンは発見するのが難しいらしく、発見された時点で手の施しようが無いケースをよく聞きます。



最新の検査技術の進歩や機器の発達は大切ですが、検査の細かい結果ばかりを気にしていますが、木を見て森を見ないのと同じで、体全体で何が起こっているのか?

なぜ体に症状が発症したのか?

そして、なぜその原因を把握して、改善しないのか?

いくら薬で症状を抑えたり数値を整えても、日常的に症状の原因となる習慣続けていると、やがて再発し、再発する度に重篤化したり他の症状へと派生していく・・・



何が原因となるかは、体質が違うので一人一人違います。

テレビやインターネットで体に良いと言われる事でも、Aさんには薬になっても、Bさんには毒になる事もあります。



一度、ご自身の習慣を書き出して、先入観無くチェックされると良いと思います。

岡田斗司夫さんのレコーディングダイエットの様に、食べたものを全て記録していると、自分の傾向がよ~く解ります。
私も実践して、注意しているつもりでも、意外に体に悪そうな傾向がありました。



定期的な検査は良いですが、その前に生活習慣の見直しが大切ではないでしょうか?



続く・・・





2012年11月20日火曜日

運動の重要性

すっかり冬モードに突入した札幌です。

タイセイビル正面

タイセイビル玄関からタイセイブリッジを望む



健康生活に運動は必要不可欠であるという事は、誰もが御存じの事です。

しかし、なかなか実践できないのは、病気を発症した時の事をイメージできなかったり、膝や腰が悪くて思う様に身体を動かせないなど、様々な要因があると思います。

私自身、30代後半までメタボ一直線の生活で、動かなくなると余計に動かなくなり、太り始めると更に動きたくなくなる悪循環を繰り返し、徒歩2~3分のところまで車で出かける始末・・・

抜け出すには何からのきっかけや、危機感、強い信念が必要となります。

私の場合、ミニバレーを始めた事がきっかけで身体を動かす習慣が蘇りましたが、それでもしっかりトレーニングしている時期と、怠けている時期があり、1年を通して継続的にトレーニングするまではできていません。

せいぜい、多くて週に2~3回、ミニバレーの練習をする程度です。



それでも、先日、ミニバレーを始めた当時のビデオが出てきたので見てみると、体重は今よりも多いですが、体系が丸い・・・

今までのトレーニングと定期的な練習で、筋肉の割合が増えているのだと思う。

これで毎日10kmのランニングと簡単な基礎トレーニングを継続できれば・・・とは頭で思っていますが、サボり気味の今日この頃です。



運動の必要性に関する研究結果がニュースになっていましたので、ご紹介します。

「40歳以降の運動で寿命が延びる」
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4117:4020121119&catid=20&Itemid=98

なんでも、40歳以降に身体をよく動かしていると、寿命が2~7年延びるそうです。

わずかな運動量の増大(週75分)でも寿命が1.8年延び、週150~299分のウォーキングをする方で3.4年、更に激しく週450分の運動する人では4.5年の寿命の延長が認められたそうです。



「高齢期の運動が認知症リスクを低減」
http://www.healthdayjapan.com/index.php?option=com_content&view=article&id=4118:20121119&catid=20&Itemid=98

定期的に運動している高齢者は、認知症のリスクが低いそうです。

運動により認知症のリスクを40%、思考能力低下のリスクを60%低減できるようです。



先日お亡くなりになられた森光子さんは、毎日スクワット(下半身のトレーニング)を欠かさなかったそうですし、99歳で亡くなられた鈴木俊一元東京都知事をはじめ、経済人、文化人の多くが真向法を実践されているなど、高齢者でも御活躍される方の陰には継続的な運動があります。

イギリスでは、ジョギングや水泳を日常的に行う事で自分の健康は自分で築く習慣があり、風邪をひいたり体調を崩す事は体調管理が出来ていないと考えるようです。
イギリスでは、海や湖、川など水がきれいなところであれば水着を来ていつもで泳ぐ「ワイルド・スイム」という伝統まであり、高齢者の方も日常的に遊泳されているそうです。

健康の為だけでなく、生きがいや、やりがいの創造も含め、私たちの生活の質を高める為に運動はとっても大切な事だと、元全く運動しない時期があった私は思います。

皆さんも、無理のない事から運動、実践してみませんか?