2012年11月30日金曜日

本当は意味がない「健康診断」③

昨日は、本当に久しぶりに高校時代の仲間と早めの忘年会と称して飲みました。

昔の仲間もいいもんですね~



今回も、前回からの引き続きです。

日本人の死因のトップは「ガン」です・・・

日本で羅患率の高い5種類のガン(肺・大腸・胃・乳・子宮頸)の検診を受ける事で、60%~80%減少すると推奨しています。



しかし、世界的に5種類のガン検診を全て実施している国は少ない様です。


大腸ガンは、国際的にも根拠が認められていて、多くの国が検診を実施しています。

胃ガンは、日本以外では韓国だけ。

肺ガンは、ハンガリーだけというのが現状です。



厚生労働省は、5種類のガン検診全てに効果を示す証拠があるとしていますが、海外では実証研究によって「効果なし」と指摘しているケースが少なくない様です。


肺ガンでは、86年にアメリカで9000人を対象に行われた検証が有名です。

結果は、発見された肺ガンの数は検診群の方が多かったですが、肺ガンによる死亡数は放置群の方が少なかった。

90年にチェコスロバキアでも6300人を対象に検証が行われ、同様の結果が得られています。
(肺ガンによる死亡数は、放置群が47人だったのに対して、検診群では64人でした。)

※死亡数が増えた原因としては、手術の後遺症、健康という診断結果に安心してタバコを余計に吸ったなどが考えられます。



乳ガンが、カナダとスウェーデンで4万~5万人を対象にした検証が行われましたが、いずれも死亡率に差はなかった様です。



胃ガンは、スウェーデンの大学で小規模な検証の結果、やはり差はありませんでした。

海外で肺ガンや胃ガンの検診が行われていないのは、これらの検証結果を参考にしているからと言われています。




1mm以下のガンを見つけると言われているPET検査も万能ではない様です。

記事の中では、ウォーリーを探せに例えていましたが、膨大なデータの中からガンを探す作業では、見逃されるガンは少なくない様です。



前立腺ガンは、潜伏期を含めて腫瘍マーカーによって発見されて手術をする事が多い様ですが、近藤誠医師によると死に至るガンではない様です。

他の病気や事故で亡くなった方を解剖すると、前立腺ガンの発見率は50歳以上で35%にもなる様です。

ガンから生還した方のほとんどは、早期発見で助かったのではなく、元々治療の必要のないガンだったと言われています。



海外では、胸部Ⅹ線検査の有効性が疑われています。

日本でも、効果が疑われた事から、厚生労働省が05年に検査の法的義務付けの廃止を検討した様ですが、業界団体から「有効だという証拠は無いが、有効ではないという証拠も無い」と反発した事によって、08年に40歳以上に限って法的義務が続行されました。

金額の問題ではないのかもしれませんが、胸部Ⅹ線検査の廃止によって1,000億円規模の売上が失われる様です。

私も知り合いの医師から、胸部Ⅹ線検査の効果が疑わしく、被爆のリスクの方が大きいとの見解から廃止の動きになっている事をお聞きしましたが、やはり継続されましたね・・・



学会の飲み会で「健康診断や人間ドックは、釣り堀だ」と笑っていた医師の話や、増患キャンペーン(患者を増やす)の会合の話なども、嘘か真か・・・ある様です。



私は、毎度感じる事ですが・・・

病気や体調不良の多くは、自分の生活習慣から起こるのに、いざ起こると自分の習慣を改善しないでお薬で治めようとする。。。

臭いモノにフタをしている状態ですから、一時的に治まっても原因となる習慣を続けている限り、必ず限界がきます。

それが症状の悪化なのか、別な病気として発症するのかは分かりませんが、いずれにしても良い事はありません。



また、○○が身体に良いというと皆さん飛びついては飽きて、次のものに飛びついては飽きる。

玄米でも野菜でも、根のあるものは天敵から身を守る為に必ず毒を持っています。

人類は、比較的毒の軽い植物を品種改良を繰り返しながら、より安全なものへと改善してきましたが、それでも身体に合う、合わないはあります。

単に他人に良かったから自分にも・・・という発想ではなく、まずは実践してみて、身体に合うか合わないか?の視点を持って、自分に必要な物と、そうでない物を選定していく事は大切だと思います。

朝食をパンに代えただけで体調不良が発症する事だってあるんです。



そして、サプリメントも良いですが、栄養素は生きているものから頂いて、初めて生命力を養う事ができるんです。

効率や利便性ではなく、如何に新鮮か?を選択の基準にされると良いと思います。



私は、よくお薬の話をしますが、お薬がダメなのではなく、使わなくてもよいお薬を何の疑問も持たずに沢山飲んでいる事に危機感を感じています。

自分で生活習慣の改善に取り組んで、数年かけても改善されなければ治療を検討される・・・
医療制度の先進国では、その様な取り組みを導入している様です。



まずは、

「自分の身体を自分で守る!」

「食は命なり!」

「自分の身体は自分が一番知っている!」

という生き方が必要なのではないでしょうか?


0 件のコメント:

コメントを投稿